第5代K-1 WORLD GPクルーザー級王座決定戦は、KOしか眼中にない剛腕同士の対決となった。元Krushクルーザー級王者のサッタリは、アマチュア時代にアジア大会でメダルを獲得し、プロ戦績23戦20勝うち12KOの実力者。一方のターザンは、Enfusionのライトヘビー級およびクルーザー級を制し、30戦無敗、うち27KOという驚異的なレコードを誇る。

 ABEMA解説の魔裟斗は「これは面白いカードですね。瞬き禁止ですね」と試合前から興奮気味。KOアーティスト同士の激突は、そんな予想を上回るダウン合戦での衝撃決着となった。

 試合開始とともにローを蹴るターザンに対し、サッタリはフルスイングのパンチで応戦。ボディから左をアゴに当て、さらに渾身の右フックを振り抜くと、ターザンが後方に崩れ落ちてダウン。「これは効いた」「オーバーハンドフック」「記憶が飛んでる」といった驚きの声のほか「ターザンとは何だったのか…」「戦績だけの選手か」と冷ややかなコメントも聞かれた。

 ターザンはすぐに立ち上がったものの、表情は冴えず明らかにダメージが残る状態。試合再開後もロープを背に防戦一方となり、試合時間残り2分、誰もがターザンの初黒星を意識し始めたその瞬間だった。

 サッタリの前蹴りをアゴに受け、一瞬脳が揺れたターザンだが、反撃の左ストレートを打ち抜くと「グシャッ」という鈍い音を立てて、今度はサッタリが背後に崩れ落ちる。一度は体を起こしたものの、這いつくばって再びダウン。腰を上げようとするも、フラフラと酔ったようによろめき、戦闘不能に。レフェリーがサッタリを抱え込むように試合を止めた。信じられない逆転劇で、ターザンがKO勝利を飾った。

 実況も「逆転の秒殺劇!」と絶叫。ファンからは「パワーが違い過ぎた」「フィジカルが違い過ぎる」「凄い試合だ」「なんじゃこりゃ」と驚きの声が噴出。最初のダウンからダメージを抱えたまま勝利したターザンに対しては、「ターザンも飛んでるのでは?」「本能だけで倒しやがった」「生物的に強い」「こいつ人間じゃない」といった驚きのコメントも相次いだ。

 予想を上回る“ド派手”なKOでの逆転決着に魔裟斗も「いやあ、まさにK-1です」と苦笑い。「僕もK-1解説26年やってますけど、この感じは久しぶり」と、K-1らしい“倒し倒される”展開に思わず唸っていた。

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