仕事でAI活用はズルい?
【映像】街の声 聞いてみた「AI利用はズルい?ズルくない?」
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 AI の利用が身近になっている中、最近学術誌に掲載され、話題となっている論文がある。
仕事で AI を使うことについて、「怠けている」などと本人が罪悪感を覚え、実際に評価も低くなる可能性があるというのだ。

【映像】街の声 聞いてみた「AI利用はズルい?ズルくない?」

 AI を使うことは「ズルい」のか?実際に街で聞いてみると「使いこなしているのはすごいと思う」という意見があがる一方で「ズルしているように少し思うけど、AIを使うことで(効率が)よりよくなるのなら良いと思います」など、少し罪悪感を覚えてしまうという意見も。

 第一生命経済研究所主席研究員で、AIやテクノロジーを専門に研究している柏村祐氏は、
「スマホやインターネットも最初出てきた時は普及しなかった。こんなガラクタ使えないって言われていた。遅くてダメだみたいな。ところが今は一気に普及して電車の中は漫画とゲームばかりやっている。そうやって普及していくものだ」とした上であるデータを紹介した。

グラフでみる「予想される職場評価と利用開示へのためらい」

評価下がる研究も
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 柏村氏はこのデータについて「自分がAIを使っていると怠け者と思われちゃうんじゃないかとか、取って代わられる人材になっちゃうんじゃないかと思っている。AIを使っていることを上司や同僚に開示したくないと思っている人が多いということをこのグラフは示している」と分析。

 日本では昔から労力や手間を美徳や愛情とする社会規範や、時間軸でしか評価されない空気は否めない部分がある。一方で柏村氏は「人間はめんどくさいことから解放されたい。歴史はそれを証明しているので、AIを使って仕事をどんどん生産性高くやっていくことが日本の生産性を高め賃金を上げていく社会をつくることになる」と指摘した。

AI活用のハードルは?「何をすればいいか発想がわかない」
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