株式会社ハタメタルワークス代表取締役 畑敬三氏(中央)
【映像】日本にはもう奪われる技術もない? 実情を解説
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 実績のある経営者が日本の課題に挑む全く新しい「実績重視」の提言トーク番組、ABEMAFor JAPAN シーズン3 #9』が6月6日に配信。日本の技術の現在地を見つめ、その対応策を議論した。

【映像】日本にはもう奪われる技術もない? 実情を解説

 近年、日本の技術が海外に流出しており、海外企業が日本の優れた技術者を高額でスカウトするケースもあるという。

 だが、株式会社ハタメタルワークス代表取締役 畑敬三氏は「日本は奪われる技術もなくなっているのでは?」という驚きの実情を口にした。

「残念ながら、『日本の技術が奪われていく』ことも昔話になってきているのでは。この間、うちの会社でロボットを入れようと調べたが、安くていいものは全部中国製だ。安い上に技術も上がっており、このままでは差をつけられる一方だ。日本におけるエンジニア・技術者に対する待遇があまり良くないことがあるが、(原因の)一番は教育だ。みんなに満遍なく同じような教育をするよりも、特に“理系のできる子”に集中投資して突き抜けてもらう。若いうちにテクノロジーや技術を学んでものづくりに生かしてもらってはどうか。今のままの教育ではAIでもできることしかできない人間が量産される未来が想像できる」

 これに対しコスモバンク株式会社 代表取締役 穴澤勇人氏は「中国や他の国に負けているのは純粋に人口の差だけだ」として別の意見を述べた。

「日本には優秀な技術者がたくさんいる。ただし、それを商売にするのが下手というか、お金を持つことがイヤらしいとか、お金の話がタブー視されているので広げにくい。まだ我々は追い込まれていないだけだ。中国とか他の国は貧富の差が日本より激しいため『自分もいい生活をしたい』とバイタリティがある。日本はぼーっとしていても普通の生活はできる。多分その差だけだと思う」
 

「自信を取り戻すところが一番大事」
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