経営者からみた課題と“やるべきこと”とは?
病床削減と機能の転換で医療従事者が確保でき、高密度な医療が実現すれば、質の向上にもつながる可能性がある。
ただし、同じ地域内で競合する“ライバル”だった病院同士の対立が再編を難しくするなど、課題もある。また、目の前の病院の病床が削減されることに対して、地域住民が不安の声をあげることもあるだろう。
これに対し山田進太郎D&I財団COO・石倉秀明氏は、経営的観点から以下のように述べる
「病床をそのままにして病院の経営が立ち行かなくなるケースと、病床削減して運営が健全になり医療の質が上がるケース、どちらのシナリオを目指さなければならないかというと、やはり後者だ。地域の人が不安だとしたら、経営者はきちんと説明したうえで決断すべき。『優しく見える不正解』より『厳しく見える正解』を選ばなければならない」
「一般企業の倒産と違って、医療は提供されない状況になったら困る。病院ごとに“個別最適”に任せてきた結果、再編が難しいのであれば、政府などの介入も必要だ」
(『ABEMAヒルズ』より)
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