【WRC】第6戦 ラリー・イタリア・サルディニア(6月6日/デイ1)
イタリアで開催されているWRC(世界ラリー選手権)第6戦で、競技初日に日本人ドライバーである勝田貴元のマシンが横転して大破。それでもステージを最後まで懸命に走り抜いた姿が注目を集めている。
今季トヨタチーム(TGR-WRT)は、開幕から5連勝を達成して絶好調。勝田も同チームにおいてここまで貴重なポイントを稼いできたが、今回は得意な高速グラベル(未舗装路)ということでさらなる活躍が期待されていた。
しかし競技初日デイ1のSS5でショッキングな映像が映し出される。勝田のGRヤリスは、左、そしてすぐ右とコーナーが連続するエリアで、インに寄せ過ぎて何かに乗り上げてしまったのかマシンを横転させてしまう。車内からの映像では、横転した瞬間に映像が乱れ、正常に戻ったと思ったらフロントガラスがヒビが入っており、その奥には横になった景色が広がっていた。
勝田は、周辺にいたギャラリーの手を借りてマシンをなんとか正体に戻し、すぐに走り出すことができたようだが、次の映像では停車し、ボンネットを開けてコ・ドライバーとともにエンジンルームに手を加えている様子が映し出された。
その後も、フロントガラスやボンネットが凹んだ状態で走り続けたが、このステージでは大幅にタイムロス。SS5スタート前までは総合6位につけていた勝田だったが、ここでトヨタとヒョンデトップ2チームの中で最下位となる7位へと順位を落としてしまった。だが、デイ2以降は挽回。日本時間8日のデイ3を終えて最終的に総合5位でフィニッシュした。
(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)
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