小泉大臣の号令で、備蓄米の入札をやめ、指定した業者に政府が決めた値段で卸す「随意契約」に変更。確かに店頭に安いコメが並んだが、備蓄米放出のスピードを重視するあまり、さまざまな弊害が出ているのではないかと指摘する。

「本来は、備蓄米はコメがない時に放出をする。緊急で、もしくは大きな災害があった時。でも農水省は今でも、コメが不足しているとは言わない。不足感。実際にコメはある。ただ、高すぎる。であるならば、本当にコメを手に入れることができない困難な皆さんに確実に届けるような方策があったのではないかと。

今回コンビニで1キロいくら、2キロいくらって売っているけれど、メディアのインタビューを見ていたら、『普段食べているコメと備蓄米の味比べをしたいと思います』って言って買った方がいた。それを別に否定もしないけれど、そういうのを聞くと、本当にコメを買ってもらいたいけれど、買うことがなかなか難しいというさまざまな困難の状況下にいる方に、ちゃんと届くのかなということがすごくモヤモヤする」(貴子氏)

今後の構造改革はどういう方向を目指すべきか
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