■“独身偽装”の男性との間に子どもができた被害者

あーちゃんさん
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 今年4月に生まれたばかりの女の子。母親のあーちゃんさん(30)は、ある理由から、一人で子育てをしている。「付き合っていた人との間にできた子だが、既婚者ってことが分かって独身偽装されていた」。

 あーちゃんさんが男性と出会ったのは去年のこと。飲食店で話しかけられ意気投合、交際が始まったという。「私は今年中に結婚したかったし、子供が欲しかったから、『そういうつもりがないなら付き合えない』って言ったら、『いや、俺も結婚したいとは思ってる』って感じだったので付き合った」。

 その後、あーちゃんさんは妊娠、婚約をし、フォトウェディングまで撮影したが、「彼の知人が働いているバーに遊びに行ったとき、その方から『あいつは既婚者だよ』って聞いた。土日も遊んだり泊まりに来たり、お盆休みにデートしたりもしたから、まさか既婚者だとは思わなかった」と話す。

 そのときは「頭が真っ白になった」といい、「そこから友だちが全部聞き出してくれて、子供がいることや、奥さんとの関係など、全部その知人が言っていたが、私は涙をこらえるのに必死でうつむいて、もうあまり覚えてない」と振り返る。

 悩んだ末に出産したが、現在、相手男性は音信不通。相手の家に乗り込もうと思わないのか。あーちゃんさんは「めっちゃあったが、やっぱり相手にもお子さんがいるので、子どもに悲しい思いをさせられない」と答える。

 また、「最初は『養育費払うから産みたかったら産んでもいい』って言われたが、ずっと無視が続いてて、結局裁判するしかないと思ってる」といい、自身の家族は「裁判して、痛い目に合わせよう」と協力的だそうだ。

 一方で、「証拠がたくさんあるから勝てるとは思うが、裁判になると相場まで下がるので、勝てたとしてもそこまで金額が取れない」と難色を示した。

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