【WRC】第6戦 ラリー・イタリア・サルディニア(6月8日/デイ3)
【映像】コース左の植え込みに突入!ドライバー激怒の様子(車載カメラ)
WRC(世界ラリー選手権)第16戦がイタリアのサルディニア島で開催。伝統的なれど過酷なグラベル(未舗装路)ラリーで、多くのドライバーが犠牲になったなか、WRC2をリードしていたドライバーのシュコダが突如、崖スレスレでストップする一幕があった。
「ラリー・イタリア」といえば、1973年のWRC初年度から開催される伝統的ラリーだが、現在のサルディニア島で開催されるようになったのは2004年のこと。路面はグラベル(未舗装路)で、硬い岩面をパウダー状の砂が表面を覆っているため、時間や走行の経過で路面状況が変化する攻略が難しいラリーと言われてきた。
今大会も競技初日から横転やクラッシュ、コースアウトが相次ぎ、たくさんのドライバーがアクシデントに遭ってしまう。大ベテランの名手セバスチャン・オジエでさえ最終ステージで最後の走行時にコースアウトしているほどだ。
WRCのセカンドカテゴリーであるWRC2では、シュコダ・ファビアに乗るエミル・リンドホルムとトヨタGRヤリスのオリバー・ソルベルグがしのぎを削っていた。しかし、競技最終日デイ3のSS14で、リンドホルムがこのイタリアの難しい路面トラップに引っかかってしまった。
リンドホルムは下りの右コーナーを前にして完全にグリップを失っており、車体を曲げきれずにそのままコース左側の植え込みに突入。コース奥は崖だったが、なんとかこらえたのは不幸中の幸い。乗員は無事で、車外でマシンをコース復帰させるようコ・ドライバーがジェスチャーするシーンや、ノートを車内に叩きつけながら悔しがるリンドホルムの姿も映像に捉えられている。
これはWRC公式Xでも写真付きで取り上げられており、「リンドホルムはコースから外れて打ち上げられてしまった」というコメントがつけられている。これに対し、「あぁ、くそっ」「オーノー」など残念がるリプライが書き込まれている。
(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)
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