■「関わりが深い人には、金ピカの名刺をあげたらどうか」
伊藤氏は「先んじて実施し、壁にぶつかっている立場として総務省に協力していきたい」と考えている。「関係人口増加」「多様な人との関わり可視化」などの理念は共感を得やすいが、具現化しようとすると陳腐になる。そこには「登録者の伸び悩み・関わり方の形骸化」「自治体の取り組みが似たり寄ったり」といった壁があると指摘する。
ふるさと住民登録制度は、どこを目標に設定すればいいのか。「アプリ会員1000万人を目指すと報じられているが、その先にどのような理念を持つかが重要だ。自治体に関わってくれて、戦力になる人と考えれば、もしかしたら大勢はいらないのかもしれない。小さな町村は、なかなか内部に担い手がおらず、行政も民間も外部人材に頼らざるを得ない。関係人口の有無は大きいが、なかなか可視化は難しい」。
今後について「同じ自治体の関係人口でも、人によって関わり方の濃度は異なる。アナログ的な意見収集だけでなく、デジタルも活用してできることはあるだろう」と期待を示す伊藤氏に、「ぺこぱ」松陰寺太勇は「関わりが深い人には、金ピカの名刺をあげたらどうか」と提案した。
(『ABEMA Prime』より)
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