今回この話題を取り上げるにあたっても、大量凍結の影響があった。「Facebookメッセンジャーで連絡してきたスタッフのアカウントがBANされた。文面で引っかかったのではないか。プライベートのやりとりでも、FacebookはBANする」。

 投稿がOKか、NGかの基準は、どこに置けばいいのか。「フランスの法律では、性的かどうか関係なく、子どもの写真を載せるのはアウトだ。学校や部活動でも、全員の親から書面で承諾を得ないといけない。赤の他人の子どもを撮ること自体もだめだ。世界でサービスしているFacebookは、一番厳しい国の法律に従って規定を作る。この傾向は変わらないだろう」。

 元ITエンジニアで、現在はモノリス法律事務所の代表である河瀬季弁護士は、「グローバル企業のため“濡れ衣”の考え方が、我々の常識とは若干ズレている。某国民的アニメ映画で、小学生と父親が一緒に入浴しているシーンを見て、西洋人は『なんだこれは』と思う」と説明する。

 その上で、「Facebookの利用規約では、児童ヌードや性的な投稿が禁止されている。家族全員の写真は引っかかりにくいが、子どもをピックアップする形だと引っかかりやすい」と話す。「利用規約違反を理由にしているが、利用規約そのものの抽象度が高い。言ってしまえば、向こうの解釈次第だ」。

■アカウントが凍結されたらどうすればいい?
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