【MLB】パドレス 2—5 ドジャース(6月11日・日本時間12日/サンディエゴ)
これぞ「男の中の男」フリーマン内野手の真骨頂だろう。大谷翔平投手が所属するドジャースは、首位を争うパドレスとの3連戦最終戦を迎えた。大谷も「1番・DH」で先発出場した一戦で、同僚のフリーマンの男気溢れるプレーに注目が集まった。
前日の試合で大腿四頭筋を負傷するなど、決して万全な状態ではなかったフリーマンだが、この日の試合も「3番・ファースト」で先発出場。足を痛め、満足に走れないためか内野ゴロで終わった1打席目、2打席目は比較的早いタイミングで走るのをやめるなどその症状は深刻そうだった。しかしフリーマンがフリーマンたるゆえんを見せたのは6回のことだった。
前のイニングで同点に追いついた直後のこの回、1死走者なしの場面で打席が回ってきたフリーマンはパドレスの2番手投手、左腕のモレホン投手と対戦。ただでさえ不利な左対左、しかも脚は万全ではないという状況でもフリーマンはモレホンの投球に食らいつき、カウント1-1からの3球目、内角に食い込むシンカーに手を出した。
打球はボテボテのピッチャーゴロ。モレホンも右手を出してキャッチするかと思われたが、打球はモレホンのグラブをはじいてサード側へ。これをサードのマチャド内野手が慌てて捕球するも、すでにフリーマンは全力疾走で一塁ベースを駆け抜けていた。
前日の試合で足を痛めていた選手とは思えないこの全力疾走。献身的なプレーが持ち味で昨年のワールドシリーズも故障を抱えつつも出場して第1戦でサヨナラ弾をかっ飛ばしたフリーマンらしいプレー。それだけに視聴者も「フリーマン涙」「フリーマンの頑張りがえぐい」「この激走はぶち上がる」と大絶賛した。
このフリーマンの激走がドジャースナインの心に火を付けたのか、この後スミス捕手が四球で続き、テオスカー・ヘルナンデス外野手の勝ち越し3ラン本塁打が飛び出し、一挙に3点を奪った。これが決め手となってこの試合をドジャースは5-2で制し、首位攻防戦の勝ち越しに成功した。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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