【MLB】ドジャース 6—3 パドレス(6月16日・日本時間17日/ロサンゼルス)
まさに魔球だった。ドジャースの大谷翔平投手が「1番・投手」でスタメン出場し、3季連続で首位打者に立つ相手選手も驚くフロントドアのシンカーを投じた。その大きすぎる変化量が話題を集めている。
ドジャース移籍後では初めて投手として出場した大谷は、初回の先頭打者から自慢の球威で相手打者を押し込んでいく。その中でも注目を集めたのが、無死一塁で迎えたパドレスの2番アラエス内野手との対戦だ。
初球が暴投となってランナーが二塁へと進むと、カウント1ー1の3球目に内角へ97.4マイル(約156km)のシンカーを投じる。
これがアラエスの身体に近いところからストライクゾーンの四隅の左下にピタリと収まる衝撃のフロントドアとなり、2022年から3シーズン続けて首位打者に立つ好打者のリアクションを見てもお手上げな様子だった。
MLB公式のデータサイト『Baseballsavant』によると、変化量は16インチ(約40cm)だった、この魔球はABEMAのコメント欄やSNSでも大きな話題を集め、ファンも「俺なら避けてるね」「曲がり方やばすぎるだろ」「なんだこの軌道」と驚いた様子だった。
このシンカーは投手復活を果たした大谷にとって、新たな「軸」となる球種になる可能性がある。パドレス戦で投じた28球のうち、かつて多投していたスプリットは1球のみ。逆にシンカーは8球も投げている。
ドジャースはチームとして年々シンカーの割合を増やしており、大谷がそれに応えるような質のボールを投げることができれば、新たな投球スタイルが確立されるかもしれない。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)


