将棋の藤井聡太棋聖（竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、22）に杉本和陽六段（33）が挑戦するヒューリック杯第96期棋聖戦五番勝負第2局は6月18日、兵庫県洲本市の「ホテルニューアワジ」で対局を行っている。本局では、後手の杉本六段が四間飛車を志向。長い将棋になることが見込まれており、今後の展開から目が離せない。
藤井棋聖の防衛6連覇か、タイトル戦初登場の杉本六段が躍進を見せるか。今月3日に行われた開幕局では、藤井棋聖が先勝して好発進した。若き絶対王者が連勝で防衛に迫るか、挑戦者が追いつくか、大きな注目を集めている。
淡路島を舞台に行われている第2局は、後手の杉本六段が四間飛車を志向。藤井棋聖が自陣を囲うタイミングで飛車を三間に寄せ、積極的な動きを見せた。
互いに繊細な工夫を見せており、午前中には前例を離れる展開に。ABEMAの中継に出演した稲葉陽八段（36）は、「藤井棋聖が注文を付けて珍しい駒組をして、杉本六段はどう対応していくのか、これから面白くなっていくと思う」。さらに、今月6月に日本将棋連盟常務理事に就任した糸谷哲郎八段（36）は「ほっておくと先手が良くなりそうなので、後手がどう動くかという局面に見える」と印象を語った。
解説を務める広瀬章人九段（38）は、「さすがの藤井棋聖もこういう将棋を指した機会は多くはないと思う」とコメント。長い将棋になることが予想されており、今後の方針に注目が集まっている。
持ち時間は各4時間。
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