【MLB】ドジャース 8ー 6パドレス(6月17日・日本時間18日/ロサンゼルス)
指揮官の退場劇に、スタジアムは異様な雰囲気に包まれた。ドジャースの大谷翔平投手が「1番・DH」でパドレス戦に先発出場すると、第2打席の死球を受けた際の“ジャッジ”でロバーツ監督が激昂する一幕があった。
ドジャースにとって、ナ・リーグ西地区のライバル対決だけに“ただでは終わらない”一戦だ。前日のカード初戦にはパドレスのシーズ投手がドジャースのパヘスに死球を与えて一触即発となるシーンもあった。迎えたこの日も、3回表にドジャース2番手のトリビノが、パドレスのタティスの背中に死球を当てて不穏な空気が高まっていた。
そんな中で迎えた大谷の第2打席、3回裏、1死走者なしの場面だ。パドレス先発・バスケスが投じた93.8マイル(約151キロ)の直球が右太ももに直撃。大事にいたらなかったが、二刀流で復活したばかりの大谷は苦悶の表情を浮かべ、スター選手への危険球にはスタジアムも異様な雰囲気に包まれていた。
直後、審判団が集まって「警告試合」を宣言すると、これに猛抗議したのがロバーツ監督だ。「なぜ警告試合だ!わざと当てただろ!」とばかりに両手を広げてベンチから出てきた指揮官だったが、審判団に説明を求めると納得がいかなかった様子で、全身を使ったオーバーアクションの抗議を続けながらさらにヒートアップ。
指揮官の激昂ぶりには、試合を見守ったファンもABEMAのコメント欄やSNSなどで「わざとだろ」「報復だね」「監督、キレまくり」「大谷さんニコニコで監督激おこ」などのコメントを寄せていた。
指揮官がブチギレする一方で死球の“被害者”である大谷は、一塁上でアラエスと談笑しながらニコニコ。ロバーツ監督の抗議を見守っていたが、最後は指揮官がキャリア13回目となる退場処分を受けて事態は収束した。
なお、7回表にはパドレスのイグレシアスがドジャース3番手・サウワーから死球を受けて場内は再び騒然。パドレスベンチがヒートアップし、結果的には退場処分もなかったこともあり、一連の騒動に怒り心頭のマチャドは両手を広げて猛抗議していた。何かと因縁深い同カードは今後も波乱ぶくみのゲームとなりそうだ。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)


