将棋のヒューリック杯第96期棋聖戦五番勝負第2局が6月18日、兵庫県洲本市の「ホテルニューアワジ」で指され、藤井聡太棋聖(竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、22)が杉本和陽六段(33)に87手で勝利した。この結果、藤井棋聖はシリーズ成績を2勝0敗とし、防衛6連覇に“王手”をかけた。注目の第3局は、千葉県木更津市の「龍宮城スパホテル三日月」で予定されている。
絶対王者・藤井棋聖が、快勝でシリーズ2勝目を手にした。本局は後手番の藤本六段が四間飛車を志向。藤井棋聖が注文を付けた後、珍しい駒組をして挑戦者へと揺さぶりをかけていった。
前例のない力戦の将棋へと発展すると、藤井棋聖は自然な指し回しで主導権を握ることに成功。杉本六段は早い段階から苦戦を強いられることになった。難度の高い指し手が求められる杉本六段に対し、藤井棋聖は泰然。無理のない手を重ねてポイントを積み上げ、美しい“藤井曲線”を描いて勝利を飾った。
藤井棋聖、杉本六段の終局後コメント




