■「“思い描いた子どもの未来の変更を受容すること”が最初の受け入れ」

姫路まさのり氏
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 10年以上にわたり当事者家族を取材している、放送作家の姫路まさのり氏は、「子どもが産まれた瞬間は、いろんなことを思い描く。しかしダウン症の子どもが産まれた時点で、全部消して、新しいことを勉強しながら、どう生きていくかを想像する。これが大変で、“思い描いた子どもの未来の変更を受容すること”が最初の受け入れだと思う」と話す。

 17年の専業主婦を経て、再就職と転職を重ねる薄井シンシア氏は、「子どもが産まれてリセットするのは、ダウン症に限らず全ての親がやらなきゃいけないこと」だとコメント。さらに、「すごくポジティブな方は、本当に尊敬する。しかし、考えなきゃいけないのは、いい話が出るたびに苦しむ人たちがいること。こんな難しいことは一生受け入れられない人たちもいる」と続けた。

 親はどこまで背負うべきなのか。姫路氏は、「親なきあとは施設に入る方が多い。親はそういうことを想定して、訓練することが重要だと言われてる。
例えば、小さいうちからお泊りに行く体験をする、好き嫌いをなくす、順番をちゃんと守る、そういうことをある程度しておくと、施設に入った後もちゃんと暮らしていくことができる。本来であれば考えなくてもいい頃から、少しずつ訓練させていく必要は、親としての役割として担わなければならないと思う」と答えた。

(『ABEMA Prime』より)

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