麻雀で美しさを語る上では牌姿の場合もあれば、アガリへとつながる手順の場合もある。この日は“小さな天才”と呼ばれる雀士が、後者で多くの人々を魅了した。Mリーガー、各プロ団体推薦者が出場する「Mトーナメント2025」予選1stステージM卓が6月23日に行われたが、堀慎吾(KADOKAWAサクラナイツ・協会)が第2試合の東1局に見せたアガリに解説した三浦智博(連盟)も「あまりに美しい。芸術点がめちゃくちゃ高い」と絶賛した。
堀の真骨頂ともいえるアガリだった。配牌では赤五万に重なりドラでもある赤5筒を抱え、タンヤオや順子系も見える中、対子も4組。局を進める中でどの方向に進んでいくかを見定める必要がある、チャンスながらも腕が試されるものになった。
順調に手を進めたのは親番・瑞原明奈(U-NEXT Pirates・最高位戦)だった。スイスイと手牌を伸ばし、9巡目に四万・中のシャンポン待ちリーチ。親リーチだけに他の3人もスピードが鈍る場面だ。ここで堀は瑞原のアガリ牌である四万をツモったところで七対子のテンパイに。堀は「すいません」と断りを入れてから約40秒間、熟考すると6筒を切ってダマテンにした。
堀慎吾の美しいアガリMリーグ 日程
12月8日(月)
12月9日(火)




