給料と忙しさのバランスがキャリア官僚のイメージに影響も?

河田皓史氏
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 なりたい人は減っているが、変わらず人気の官庁も存在する現状について、ニュース番組『ABEMAヒルズ』のコメンテーターでみずほリサーチ&テクノロジーズ主席エコノミストの河田皓史氏は、次のように話す。

「私は2010年に社会人になって、2008年頃に就活していた。当時は、まだキャリア官僚は人気の選択肢、勝ち組のようだった。日銀で働いていたときに10個ぐらい下の若い子と話すと、当時とかなりイメージが変わってきているようだ」

 イメージが変わってきている原因について、河田氏はこのような見解を示す。

「1つは、給料と忙しさのバランス。激務の割に給料はそこまで高くない。この10年ぐらいで民間企業は働き方改革で残業なども減ってきているし、ここ数年は賃上げで給料も上がってきている中で、激務・発給度合いがより強まったことが相対的にある」

 国家公務員の総合職の初任給は約28万円、1年目の年収は額面で約570万円となっている。給料について河田氏はこのように述べる。

「基本的に公務員に対する目線はキャリア官僚以外も含めて、給料が高すぎる、公務員は楽しすぎているのではと批判は多いのも事実。だが、キャリア官僚の採用が苦しくなっているからといって、給料を上げていこうというのが政治的に通りやすいかというと、決してそんなことはない」

(『ABEMAヒルズ』より)

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