【WRC】第7戦 アクロポリス・ラリー・ギリシャ(デイ4/日本時間6月29日)
WRC(世界ラリー選手権)の第7戦は、ヒョンデのオィット・タナックが優勝。不運に見舞われたトヨタ勢をよそに、ヒョンデのエースドライバーのティエリー・ヌービルも、最終ステージで凄まじい走りを見せている。
競技最終日デイ4の最終SSは「パワーステージ」と銘打って、同ステージの上位5名にボーナスポイントが与えられる。最終ステージひとつ前のSS16終了時点で5位だったヌービルは、チームメイトのタナックがダントツの首位でいたこともあり、このパワーステージで昨年度王者たる意地を見せたいところ。
スタートするなり激しい土煙をあげて激走するヌービルは、その時点で暫定トップだったトヨタのカッレ・ロバンペラのタイムに近い区間タイムを出し続ける。そして、ステージ後半でついにロバンペラのタイムを0.6秒上回った。
すると、「パーツがなんか……ヒラヒラしてますね」と、今回の放送のゲストでABEMAモータースポーツアンバサダーを務めるマギーさんが発言。たしかに右フロントのフェンダー(タイヤの周囲を囲う部分)が剥がれてぶら下がっている。
解説担当で現役コ・ドライバーの小坂宣崇氏氏は「めくれ上がってきましたね。外れるならきれいに外れてくれればいいんですが……。タイヤに当たったらダメージになってしまうので」と心配そうに語る。しかしステージ終盤、ヌービルの走りはさらに激しくなり、実況の柳下圭佑氏も「あぁぁぁ~! もういつ取れてもおかしくない!」と声を荒げた。
しかし、ヌービルはファンやチーム関係者らの心配を振り切るかのように、フェンダーパーツをぶら下げたままフィニッシュした。最終的にパワーステージは3位、ラリー・ギリシャは総合5位という結果だったが、鬼神のような激走で自身のスピードがまだまだ健在であることを示した。
この現役チャンピオンの激しい走りを観た視聴者からは、「さすがヌービル怒涛の攻め」「右Fヒラヒラ」「パーツぷらぷらしてるな」「滑るように走る」「剥がれてるね」「ヌービル上手いなぁ」「惜しいね」「でも速いね」「ヒラヒラの分負けた?」など、ヌービルの運転技術を再評価するようなコメントが寄せられた。(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)
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