■トラブル対応姿勢

木田氏
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 以前、Agoda日本法人に務めていた木田氏(仮名)によると、Agodaのモデルはホテルとの直接契約8割と、仲介業者からの転売2割だ。しかし、適当な情報管理や連絡でのタイムラグがあり、日本法人が仲介業者に連絡しても問題が解決しないそうだ。また、トラブル対応の姿勢として、「1%程度しか発生しない問題にいちいち対応しない」「業界最安値を掲げるAgodaブランドは、この程度で傷つかない」とも指摘する。

 トラブルの原因には、「仲介会社とうまくシステム連携できていない」ことがあるという。「私の認識では、全体のうち1%未満の問題で、もっとパイは小さくなっている。そのため、あまり重要視していないのだろう」。

火照トマル氏
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 元ホテルマンで、現在は独立してコンサル事業をしている火照(ほてる)トマル氏は、「ツインとダブルなど、部屋が違うのはよくある話だ。写真のミスもあって、宿泊客が思った部屋ではない部屋に通されて、『写真と違う』となることもよくある」と、現場のリアルを語る。

 トラブルが判明した場合は、どう対処するのか。「もめ具合によるが、禁煙・喫煙の違いであれば、部屋が空いていれば、そちらへ通す。どうしても同じシングルタイプで空きがなければ、ツインやダブルなどにグレードアップすることもある。Agodaに限らず、ホテルではよくあるクレーム対応で、現場は手慣れている」。

■Agodaはホテルにも不誠実
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