■「不安になったらホテルへ確認」

業務改善要請
拡大する

 予約トラブルにより、Agodaには業務改善要請も出されている。共同通信によると、2025年3月、「予約した部屋が確保されていない」など、旅行客とのトラブルが頻発しているとして、観光庁が業務改善を要請した。4月にAgodaが観光庁に対策を提示したが、6月以降もトラブルはなくなっていない。抜本的改善が見られなければ、行政処分に発展する可能性もある。

 木田氏が、Agoda側の受け止めを推察する。「2〜3年前から多額の宣伝費を投入しているため、日本市場を大事にしているのだろう。メディアへの対応も、問い合わせに返事するようになり、昔と比べればマシになった。マシになったのが現状だと理解してほしい」。

 ホテル側にも、Agodaを利用するメリットがある。火照氏は「日本で急成長していて、Agodaに新規掲載したホテルでは、予約に占めるAgodaのシェアが一気に高まる」として、コンサルの立場から「売り上げを増やしたいホテルには、Agodaを勧めることもある」と説明する。「Agoda否定派ではない。使いにくいところもあるが、うまく使えばいい」。

 もしAgodaへの予約に不安を感じたら、どのように対処すればいいのだろう。「メールやメッセージで、ホテルに問い合わせるのが、一番負荷が少ないだろう。Agodaの予約ページから、ホテルにチャットを送ることもできる。そこから聞くのが一番いいのではないのか」(火照氏)。

(『ABEMA Prime』より)

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