■Agodaはホテルにも不誠実
木田氏は「Agodaはホテルにも不誠実」だとし、その理由として“ダークパターン”の存在を挙げる。ダークパターンで割引キャンペーンに誘導し、ホテルの管理画面にポップアップが出現すると、ホテル側は作業中で忙しいため適当にクリックし、意図せず安く部屋が売り出されるのだそうだ。ホテルマン向けメルマガにも、同種のキャンペーン誘導があるという。これにより、ホテルが逆らえない構造となり、インバウンドに頼っている地域は、Agodaなしでは部屋が埋まらない状況となる。
具体的な事例として、「ホテルの管理画面で、Agoda上の料金設定を操作できるが、そこに『割引キャンペーンに参加しませんか』というメッセージが出る。そこからワンクリックで参加できてしまい、知らずに割引対象になっていたホテルの声は聞いていた」と明かす。
この件についてAgoda側の担当者は番組の取材に対して、「宿泊施設が当社の管理システムをスムーズに利用できるよう、ポップアップを使用する場合があります。わかりやすく透明性の高い内容で、割引キャンペーンを実施するかどうか十分な情報を基に判断いただけます。ポップアップのデザインもシンプル、直感的で、簡単に正しい選択ができるよう工夫されています。管理システム上でいつでも簡単にキャンセルすることが可能です」とコメントしている。
文筆家で情報キュレーターの佐々木俊尚氏は、「星野リゾートの星野佳路代表が、Agodaに怒りの投稿をした。それを受けてウェブメディア『Business Insider Japan』が星野リゾートに取材すると、1日に5〜10件のトラブルが起きていた。多くホテルを抱える星野リゾートだが、いくらなんでも多すぎないか」と話す。
■「不安になったらホテルへ確認」
