6月27日、パンダの一般公開最終日となったアドベンチャーワールドで、パンダファンはパンダがいなくなる現実をどう受け入れているのか。あるファンは「8年くらい、パンダが好きで(通っていた)。食べて寝ている姿が大好き。またいつか、ここにパンダが来て飼育してくれることを強く願っている」とコメントした。
最終日の観覧施設の前にはパンダたちを最後に一目見ようと、多くのファンたちの姿があった。開園前から約1400人が列を作り、なかには午前3時から並んだ人もいたそうで、あるファンは「中国でも元気にやってほしい。悲しいっちゃ悲しいんですけど、本当に複雑…」と胸中を明かした。
その翌日、パンダたちがすごしていた観覧施設では、パンダがいた場所にパンダのぬいぐるみが置いてあり、飼育スタッフから「THANK YOU ALL 本当にありがとう。また会う日まで!」というメッセージが添えられていた。
マスコミの取材はぬいぐるみに集中したが、日本パンダ保護協会会員でフリーライターの二木繁美さんは「向こうのぬいぐるみにマスコミが全部いって、こっちの貴重なドンゴロス(麻袋)に全然来てない…。すごく貴重なのに。みんなが遊んでいた」「こっちは実際に遊んでいたので、すごく思い出すアイテムなのに…」と残念そうに語った。
中国へと旅立つ4頭へは歓送セレモニーも執り行われた。セレモニーでは、アドベンチャーワールドですごしたパンダたちの映像に涙する観客もいた。
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