■今回の選挙は「3年前の反省がある」

 参政党は2020年4月、「投票したい政党がないなら、自分たちでゼロからつくる。」という考えをもとに結党。衆院議員3人、参院議員2人、地方議員150人を要し、今回の参院選には55人を擁立している(全選挙区45+比例区10)。

 共同通信社の全国電話世論調査(7月5、6日)によると、比例代表の投票先は自民党が18.2%(前回17.9%)、参政党が8.1%(同5.8%)で次点につけている。神谷氏は「47都道府県を順番に回り、街頭演説を毎日3、4回するが、人の集まりは過去最高。ただ、この8%までの勢いは感じられず、数字に踊らされると『あれ?』となる可能性が高いので、『気を引き締めてかかろう』と呼びかけている」と現状を分析する。

参政党のSNSガイドライン
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 SNSで投稿されている数が圧倒的に多いのも特徴だが、「賛否両論」と冷静な見方だ。また、SNS投稿をめぐってはガイドラインを設け、他党への批判として「触れるのはOKだが政策ベースで」、討論のルールとして「批判するのは政策のみ」、参政党の姿勢として「他党のゴシップ(内部対立や不倫など)には関与しない」などと呼びかけている。

 神谷氏は「叩く側は組織的に、頭を使ってやってくる。わざとケンカを吹っかけてきて、こっちが怒ると動画を撮って、『参政党の人たちは性格が悪い』と流されるわけだ。我らは素人ばかりなので、新しく入ってきた人たちにはマニュアルを教えてあげる必要がある」と説明。

 また、過去の“反省”もあると明かした。「3年前は勝てるかどうかわからない選挙だったので、みんな好きにやってくれと自由放任でやっていた。そうすると後になって、『あの発言の責任を取れ』と1人国会議員になった私に全部きて、相当苦労した。一政治団体から、今は国政政党として交付金もいただいている責任が伴うので、だいぶ反省した。私たちから見ても、3年前の動画は言い過ぎていたものもある。言ってしまったことは仕方がないと思いながら、訂正したり、Xなどを使って皆さんの質問に答えたり。デジタルタトゥーは、まさにタトゥーとして背負っていくしかないと思っている」。

■「高齢の女性は子どもは産めない」発言の真意
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