■吉村氏「将来のことを考える政党でありたい」「違うとなれば僕はクビ」

日本維新の会
拡大する

 今回、日本維新の会は「社会保険料から、暮らしを変える。」をキャッチフレーズに参院選を戦っている。ポイントは主に4つで、市販薬で対応可能な薬の保険適用見直し、不要な病床を削減(医療費1兆円削減)、医療DX推進によるコスト削減、年齢ではなく所得に応じた公平な窓口負担があげられる。これらが実現すれば医療費は年間4兆円削減となり、手取りも年間6万円上げるとしている。

 吉村氏は「将来のことを考える政党でありたいから、社会保険料を下げる改革を訴えている。これは人気のない政策だと思うが、日本にとって絶対に必要なもので、それを正面から訴えたい。人気が出そうなことを訴えて生き延びるより、絶対に必要なものを提案したいし、それが選挙だ。『それは違う』ということになれば、僕がクビになって新しい人に代わる方がいい」と政策の重要性と覚悟を述べた。

 社会保険料を引き下げるとなれば、高齢者の有権者からの反発も想像される。「正面から訴えているが、僕らも本音はビビる。ビビるけれど言わなければいけない。それに高齢者でも子どもたち、孫たちのことを考えた政治をしてほしいと思っている人は多い。シルバー民主主義とも言われ、投票率も高く影響力は大きい。だから政治家はビビるけれど、正面からのこの政策を掲げた」と語った。

■右肩上がりの医療費
この記事の写真をみる(5枚)