【MLB】ジャイアンツ 8-7 ドジャース(7月11日・日本時間12日/サンフランシスコ)
ドジャースの大谷翔平投手が、日本人選手として初の“スプラッシュヒット”となる今季第32号ホームランを記録。海に着弾したボールは大争奪戦となり、そのボールを勝ち取った幸運なファンが、大きな喜びを見せていた。
ドジャースが0ー1と1点ビハインドで迎えた3回表、1死三塁の場面で大谷にこの試合2度目の打席が回ってきた。一打同点のチャンスだったが、大谷は初球をフルスイング。打球は打った瞬間にそれとわかる当たりで、打球速度106マイル(170.1キロ)、飛距離410フィート(125.0メートル)、打球角度30度の打球はあっという間にフェンスを越え、ライト後方のマッコビー湾へ飛び込むスプラッシュヒットとなった。
現在、スプラッシュヒットが最も期待できる打者といっても過言ではない大谷がオラクル・パークにやって来るとあって、マッコビー湾にはいつも以上にホームラン待ちのボートが集まっていた。
その“お宝”ホームランボールを手にしたのは、ボートからいち早く飛び込み、ヘッドホンやライフジャケットを身に着けて“フル装備”で待ち構えていた男性だった。確保直後、「やったぜ、捕ったぞ」とでも言いたげな表情でボールを高々と掲げて喜びを表すと、激しい奪い合いなどはなく周囲のボート組が取り囲んで祝福。終始、和やかムードだった。
もちろん、マッコビー湾で待機していれば試合を肉眼で観戦することはできない。しかし、大谷のスプラッシュヒットを手にできたのなら、それは一生の思い出となるだろう。
ちなみに、福留孝介(当時カブス)外野手が2010年に放ったホームランは、球場に掲げられた旗に触れたためスプラッシュヒットとしてカウントされず、日本人選手としては今回の大谷の一撃が初の快挙となった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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