将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2025」予選Bリーグ・2位決定1回戦、チーム天彦 対 エントリーチームが7月12日に放送された。注目の同世代対決では、村田顕弘六段(39)が相手リーダーの佐藤天彦九段(37)を撃破。見事な勝ちっぷりに両軍控室から「受けがないやん!」「激痛やん!」と興奮気味な声が飛んでいた。
チーム天彦の先勝で迎えた第2局では、同世代の佐藤九段と村田六段が激突。村田六段が開発した画期的な作戦・“村田システム”は超早指し戦のフィッシャールールでも力を発揮し、常勝軍団・チーム永瀬を率いる永瀬拓矢九段(32)からも白星を飾ったことは大きな話題となった。佐藤九段も「彼独自の指し方なので、どう変わったのか楽しみ。どれだけ対応できるか」と久しぶりの対戦へと向かった。
近年では振り飛車党としての躍進が目立つ佐藤九段だが、この試合では居飛車を志向。本局では先手の雁木を目指し、村田六段はここでも得意の“システム”を選んだ。序盤佐藤九段が先に抜け出しリード。勝ちやすい展開かと見られていたが、村田六段が勝負手を連発し流れを引き戻してみせた。
「強い人とばかり指せて良い経験になりました」と満足気な表情
