自らの主張をしっかりと通しきり着実にポイントを重ねていく村田六段は、△5八銀不成で先手へ圧をかけると、エントリーチームの控室では山崎隆之九段(44)が「間に合うんだ!激痛やん!受けがないやん!」。また、チーム天彦の作戦会議室では、増田康宏八段(27)が「痛い、痛い…」と悲鳴のような声を上げていた。
お手本のような寄せ方で同世代対決を制した村田六段は、「振り飛車ではないのは意表を突かれましたが、少し苦しい局面を攻める展開で逆転になったと思うので嬉しかったです」と笑顔。チームは予選敗退となったが、「強い人とばかり指せて良い経験になりました」と満足気な表情も見せていた。
◆ABEMAトーナメント2025 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が8回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士7人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全8チームで行われる。予選は4チームずつ2リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)


