──11年前、ポーカーに興味を持ち始めたきっかけは何ですか?
KuZ 当時20歳くらいで、音楽やダンスが好きで没頭していたのですが、「仕事にできるくらい真剣にやれることは他にないか?」と思ってふらふらしていた時期で、そんな時にたまたまアミューズメントのポーカールームを見つけて、そこでポーカーを2、3回くらいプレーして、「これをやっていこう!」と決心したという感じです。
──ポーカーのどんなところに魅力を感じ、自分に向いていると思った?
KuZ 始めた当時は「向いている」と思っていたんですが、勘違いでした。ポーカーのような競技や、学校で友だちとやるような大富豪などでも、“真剣に”やるような人はみんな得意なんです。そういった人たちと一緒にプレーしていても、自分が他の人よりも秀でていると感じる点は無かったんですが、11年続けた今、他の人よりも秀でている点を挙げるとすれば、対戦相手を“ナメない”こと。常にリスペクトしてプレーすることが、自分の強みではないでしょうか。
──相手をリスペクトすることはポーカーにおいてどんな利点がある?
KuZ 正しく相手側に感情移入ができたり、今日初めて会った人でも相手目線で、パッと見た感じの性格を想像したり、どんなプレーをするだろうと考えたりできると思います。
──過去のダンスやヒップホップの経験もポーカーに生かされている?
KuZ スキルそのものが活かされているかはわかりませんが、色々な人を見てきた経験が自身に影響を与えていると思います。“KuZ”という名前も、ダンスをやっていた頃のニックネームなんです。当時の仲間たちも応援してくれているので、それは嬉しいですよね。
個人的に、ポーカーをプレーする際は「真摯な形でカッコつける」ものだと考えています。見栄を張る必要はありませんが、カッコよく見える必要はあるだろうなと思います。勝敗に関係なく、プロのバンドマンがどんな格好をしているかが注目されるように、自分がポーカーをプレーする際はシュッとしていたいなと思います。こういう考え方は、音楽やダンスをやっていたことが影響しているかもしれませんね。着ているスーツも、映画『007』のカジノ・ロワイヤルでのポーカーゲームのシーンの雰囲気を意識しています。
──ポーカーのプレイングにもその美学は反映されている?
KuZ いや、プレーに関しては美学というより、単純になるべく勝てる可能性を上げるプレーをできるだけしたいという感じですね。今回は一ノ瀬(公聖)さんや知り合いも多く参加していて、強敵揃いなので少し保守的なプレイングになるかもしれませんが。呼んでいただいたからには優勝を勝ち取りたいです。
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KuZ(くず)キャッシュゲームを専門とするプロポーカープレーヤー。ポーカーコーチングサービス「3Million Poker Club」にて後進の指導育成も行っており、プレーヤーとしてはもちろん、動画やnote、ポーカー番組などマルチに発信を行なっている。
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(ABEMA/「ABEMA POKER INVITATIONAL」より)
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