──大会のどういったところに注目してほしいですか?

みさわ まずこの大会自体がすごく気合が入っているというか、その心意気をまず感じてほしい。プレイヤーとしてこういった場が用意されていることがすごく幸せなことだし、レベルの高い参加者のポーカーのプレイングを楽しんでいただきたいです。

この(レベルの)参加者であれば、事前に「どんなプレーをする人か」という情報がなくても、レベルが高いので自分が予想した通りのプレーをしてくると思うんです。なので、好き放題プレーできる展開にはならないだろうなと。

──レベルが上がるほど、差が出るポイントが難しくなるが、どう対応する?

みさわ 自分も毎日ポーカーの勉強をしていて、未だにわからないことはある。同様に、対戦相手のどこに思考のちょっとした“ズレ”を見極めて、そこを突いていくのが重要だと思います。

そのために、今でも大会に出る前には必ず、トーナメント形式や想定されるシチュエーションについて2時間勉強をしてから臨みます。本番でも10分の休憩では絶対に勉強。大会が始まるとかなり集中しちゃうので、他の人と比べてあまり喋らなくなると思います(笑)

──好みの考え方やプレーの種類はある?

みさわ やっぱりGTO(ゲーム戦略最適化)を高くして、それに基づいたプレーがされている瞬間を見ると「ちゃんと勉強しているな」と、感動することはあります。どれだけ勉強していても「本当にこっちにベットしていいのか?」とか、「こんなことをしたらマイナスになるんじゃないか?」と思いながらやってしまうのですが、そういった場面で海外のプロが難しいプレーをやってのけているのを見ると、テンションが上がりますね。

──解説業などを行うことで、自身のプレイングの幅も広がっている?

みさわ めちゃくちゃ広がっていますね。解説もそうですが、私自身ポーカーのコーチングで1日8時間くらい生徒とポーカーに向き合っていて、「教えること」をやってよかったなと本当に思います。ポーカー番組での解説でも、難しいポーカー用語についてわかりやすい言葉に置き換えて説明したり。それがものすごく成長の糧になっている気がします。

最後に信じられるのは“勉強量”なんです。ファイナルテーブルで1人飛んだら3000万円もらえるという状況で、何が支えてくれるかというと、今までの勉強量だと思うので。走り込んできた時間は負けないです。

──最後に改めて意気込みをお願いします

みさわ 自分も今年で37歳になるのですが、未だに毎日コツコツポーカーの勉強を続けていて。でもやっぱり、若くて新しい子たちってすごいんですよ。自分が5時間かけて勉強することを、2時間で終わらせてしまう。「ポーカーが上手い子たちが出てきてくれてありがとう」という気持ちでリスペクトしつつ、それでも自分は勉強している時間なら負けないと思っているので、しっかり優勝を目指したいですね。

◇ ◇ ◇

みさわ 本名は小原順(おばら・じゅん)。生涯獲得賞金7.1億円(7月20日時点)。国内外の数多くのポーカー大会で実績を残し、2025年のWSOP関連大会でも2度の“賞金億超え”入賞を果たし話題に。講師として後進の指導育成にも積極的で、「ABEMA Queen Of Poker」では解説を務めるなど、ポーカー業界でマルチに活躍している。

ABEMA POKER INVITATIONAL 国内最高峰のポーカープレイヤー8名が火花を散らす「ABEMA」オリジナルの“招待制”新トーナメント。優勝賞金は1,000万円。8人1テーブルで一度敗退すると再エントリー不可能の一発勝負で争われる。

(ABEMA/「ABEMA POKER INVITATIONAL」より)

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