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 しかし、前回優勝のチーム稲葉も簡単には倒れない。大ピンチに追い込まれた第5局で稲葉八段が登板すると、大石七段に快勝を飾ったことから流れを引き戻すことに成功。第6、7局では新鋭・吉池四段が糸谷八段、豊島九段とタイトル経験を持つトップたちを次々に撃破し、猛烈な追い上げを見せた。

 大注目の第8局では、糸谷八段と上野五段が激突。ここで勝負を決めると、糸谷八段が先輩の意地を見せ、上野五段の力を封じ込めるように圧勝。最終スコア5勝3敗でチームの予選通過を決めた。

 全員の力で優勝候補のチーム稲葉をねじ伏せたチーム豊島。主将の豊島九段は「いろいろあったが、何とか勝ち切れて非常に嬉しい」と晴れやかな笑顔を見せた。さらに、「糸谷さんは最後の将棋が名局だったし、大石さんは出だし2連勝で勢いを付けてくれた」と信頼を寄せる仲間にも感謝。「予選突破が目標だったので、達成できた。昨年もベスト4だったので、ここから上を目指していきたい」と悲願の初優勝を見据えていた。

ABEMAトーナメント2025 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が8回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士7人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全8チームで行われる。予選は4チームずつ2リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
ABEMA/将棋チャンネルより)

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【映像】「きてるやん!」超ハイテンションになる豊島九段
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【映像】「盤割れるよ!」控室ではしゃぐ上野五段と吉池四段
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