入水するまでの冒頭シーンだけみれば、もはやミュージカルだ。「世界水泳シンガポール2025」9日目が7月19日に行われ、アーティスティックスイミング(AS)男子ソロテクニカル決勝にはベルナルド・バレット(ブラジル)が出場した。プールサイドに姿を見せるといきなりスイッチが入ったように、オオカミの動きと表情を表現。観客席から黄色い声援が飛んだ。
19歳のバレットは世界大会初出場で決勝に進出。今後のAS界で活躍が見込まれるホープだ。名前を呼ばれてプールサイドに姿を見せると、オオカミの爪を表すようにガッと指先を曲げると、表情も攻撃力溢れるものに。さらに長い手足と柔軟性を活かしてダイナミックな前転をすると、今度は地を這い獲物を狙うようなポーズを見せ、会場の雰囲気をガラリと変えた。
解説者からも「オオカミになりきっての登場でしたね」と、その仕草や表情からバレットの表現力の高さに注目していた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)

