■永濱氏「消費減税といった小手先の話になってしまっている」
円安・円高の議論において、河野氏は「今円安でも輸出は増えていない」と指摘。「円安のメリットは、海外で儲けた利益を円に換算すると、輸出企業の利益が大きくなっているということ。逆に、年金のように固定収入で生活している人にとっては、輸入物価高が手取りの減少につながる。これだけ高齢化が進んでいる日本では、円高にして固定収入の人が自由に使えるお金を増やすほうがメリットは大きいと考える」との見方を示す。
一方、永濱氏は「日本経済の供給力がないのに無理やり円高にしても悪影響が出てしまう」とコメント。「日本経済を考えるのであれば、家計に対する減税よりも、国内の供給力を高めるために、それこそトランプ減税のメニューにも入っていたが、減価償却を優遇することで国内の投資を増やすとか、日本では難しいかもしれないが、残業代の減税をやってもっとたくさん働いてもらうようにする。そういった足腰を強くするための減税が日本経済にも必要なのに、消費減税といった小手先の話になってしまっているのは問題だ」と投げかけた。(『ABEMA Prime』より)
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