■若者世代から猛反発…自民党の大苦戦
参院選で自民党は13議席減、公明党も6議席減。自公合わせて122議席と過半数「125」に届かなかった。昨年の衆院選、今年6月の都議選に続く敗戦は躍進した国民民主党、参政党らに押された結果でもある。実際に落選した自民候補たちはどう感じたか。
和田政宗参議院議員は「参議院選挙に突入する1週間ぐらい前から『もう自民党ダメだよ』『自民党が何を言っても俺たちは聞かない』というような雰囲気だった。我々はそれを突破しなければいけなかったが、それができなかった」と逆風を強く感じたという。
杉田水脈前衆議院議員は、石破総理のイメージに引っ張られたと選挙だったと振り返る。「私はネット配信をずっとしていてコメントを拾っていた。『杉田さんには頑張ってほしい、もう1回必ず国政に戻ってほしい』というものもあったが、『杉田さんに入れたら自民党に票を入れることになる。そうすると石破政権が延命してしまう』から他党に入れるというコメントばかりだった」。
元衆議院議員・長尾敬氏も似たような感触を持つ。「杉田さんとかなり同じだ。『あなたの言っていることはよくわかるが、あなたに入れると石破政権を延命することになる』と言われた。長いスパンで見ると潮目が変わったのはLGBT法から。あの時のものの決め方は、民主主義から程遠かった。あれから日本保守党さんや参政党さんがムーブメントになった」と語った。
■「白紙でもいいから自民党に入れるなという投稿がバズった」
