■重要なのは「ある程度の危機感を持つこと」
藤原氏は、ペットを「動物の目線で探す」ことをモットーにしている。1日3万3000円〜で、性格や行動パターンなど詳細なカルテを作成。風向きや雷鳴、花火音などから足取りを追う。去勢・室内飼育などから行動範囲を絞り、足跡や抜け毛などの「痕跡」を見つけ出す。加えて、チラシの投函やSNSの投稿で情報収集し、道具を使い細部まで調べ、丁寧に捕獲している。
いまからハックくん捜索の手がかりはつかめないのか。「犬は広範囲に移動している可能性がある。車が関与すると、距離は日本全国になる。10〜20人でチラシやポスターで呼びかけるのではなく、数千人〜数万人の協力者を作り、より多くの目で捜すことが発見につながる」。
アサミさんは「ハックは今7歳。犬の寿命は15~16年のため、まず10年間は諦めずに捜したい」と話す。「臆病なので、無駄吠えはせず、知らない人のところに行くような子ではない。焦げ茶色のシーズーで、背中に背骨に沿った白い1本線がある。警察でも『珍しい特徴だからSNSに上げると見つかるかもしれない』と言われた。失踪時点で2歳半で、ちょうど成犬になった。これ以上大きくならないと思うが、シーズーは毛が伸びて抜けない犬種のため、カット次第では背中の模様が見えなくなることもあるだろう」。
こうした悲劇を招かないために、飼い主にできることはあるのか。藤原氏は「犬や猫の平均寿命は約15年だが、日々危機感を持つことは現実的には難しい。ただ皆、割と『うちのペットが迷子になるとは思わなかった』と話す。ある程度の危機感を持つことで、全く違ってくるのではないか」とアドバイスした。
尚、ハックくんの情報提供はXアカウント「ハック(@cPh7dKB1qGmnfgr)」のDMで受け付けている。
(『ABEMA Prime』より)
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