試合は1ラウンドから金沢が主導権を握る。開始早々に鋭い至近距離からの右ハイキックで雅志からダウンを先取。立ち上がった雅志もカウンターを狙いながらタフさを見せたが、金沢の圧力に押され、防戦一方の場面が目立った。

 2ラウンドに入ると、アグレッシブな金沢と、守勢から攻撃へ転じる雅志。互いのキャラクターが噛み合い一進一退の展開。そんな中、予期せぬアクシデントが発生する。

 金沢が右のカーフキック、さらに近距離でのヒザと打ち合うなか、左のヒザが雅志の下腹部を直撃。膝蹴りがローブローとなり試合は一時中断。攻防の中でのアクシデントとはいえ、突き上げるような一撃で雅志はダメージを負い、前のめりで苦悶。ドクターが駆け寄り、本人も復帰の意思を見せたが、表情は冴えないままだった。

 ダメージの大きさを考慮して「金沢減点1」となり、試合は再開。さらなる金沢の猛攻を受けながらも、残り1分を戦い抜いた雅志。しかし、ラウンド終了時のインターバルでも足がブルブルと痙攣し、ダメージの蓄積を鑑みた営が3ラウンドのゴングとともにタオルを投入。棄権により金沢のTKO勝ちとなった。

 序盤こそ金沢ペースだったものの、徐々に試合が温まってきた最中のアクシデントに、ファンからは「まだまだ見たい試合だった」「いい試合だったのに…」の残念がる声。ABEMAの解説・一馬は「右の足が痙攣してるんですよね、雅志選手の。タオル投入は適切だと思います」とセコンドの判断を支持。ファンからも「右足がヤバいことになってる」「痙攣してる…」といった心配の声が相次いだ。

 ローブローの影響で満足に動けず、右足の痙攣が棄権の大きな要因となったことから、一部のファンからは「ローブローはどうにかならんのか…」「反則を取らないの?」との声も。序盤にワンダウンを奪い金沢が善戦する中での結果に「反則がなくても実力差はあった」「内容で勝っていた」といった冷静な意見も見られた。

 試合後、金沢は自身のInstagramを更新。「応援してくださった皆様ありがとうございました! 雅志選手タフですごく強かったです。途中でローブローが入ってしまった場面、申し訳ありません。まだまだ改善点たくさんあるので引き続き応援よろしくお願いします!!」とファンや対戦相手に感謝と謝罪の言葉を述べた一方、不完全燃焼で終わった雅志も自身のXで「ダウン貰って負けました、、。 この悔しさをバネに強くなって帰ってきます!!」と潔く負けを認め、力強く復活を誓った。

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