画像分析以外のアプローチ方法も?
画像などの分析にAIを利用する方法以外に、スマートウォッチなどの端末を使ってアプローチしていく方法も始まっているという。
「AI×医療の1つのメリットは、ウェアラブルデバイスを使うことで、日常生活のデータも活用して診療に活かせる。これまで見えてこなかった家での生活も反映できる。具体的には、不眠症や精神疾患の治療にアプリが使われるようになっている。今までだと薬を使うというのが大きな選択肢だったが、薬以外の選択肢も出てきた。継続的にアプリ、スマートウォッチを使うことによって、心疾患の予防・管理や糖尿病の人の血糖値の変動を管理して治療に活かしたり、日常生活を反映した取り組みができるようになってきた」
中安氏は、AI×医療には「汎用的な生成AIは医療機器の承認がおりにくい」ことを課題に挙げている。
「AIは何かしらのモデルを元に開発されていたり、データベースを基に開発されているが、データ側、モデル側がアップデートしていく中で、医療機器の承認はかなり時間、何年かかけてやる話なので、AI側の発展が早すぎて、開発している間にAI側が発展して、最初と最後でプロダクトが変わってしまうのでその辺りが難しい。あとは、完全に新しい領域なので、保険の点数をつけるといってもどういう効果で何点つけていいのかわからない部分もあって、その辺りの整備が必要」
AIの成長で医療はどこまで変わるのだろうか。
「AIを使って地域の医療格差をなくしたりできるので、『医療の民主化』にも貢献して、すべての皆さんの健康に貢献できるといいなと思う」
(『ABEMAヒルズ』より)
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