■遠方で起きた地震の特徴は
7月30日にカムチャツカ半島付近で地震が発生した後、日本ではまず津波注意報が発令され、後に警報に切り替わる地域が出た。24時間以上が経過した翌31日でも警報から注意報に切り替わった地域はあったものの、注意報は解除されない状況が続いた。この状況に日本地震予知学会会長・長尾年恭氏は「1つは全世界で8番目というくらい非常に規模が大きい地震だったこと。もう1つは震源地が遠いこと。太平洋を大きなたらいと考えた時に、端をポンと叩いたために太平洋全体に波が広がり、ハワイやアメリカ西海岸にぶつかった波が反射して戻って来る可能性がある」と解説した。
第1波は「震源地から来るもの」だが、第2波・第3波には「リアス式海岸や、光が屈折して集まるレンズのような構造が沖合の(海底)にあると、波が集中して高くなってしまう」と、複数の波が重なることでより巨大化する仕組みを述べた。
気象庁からは津波の到達時刻、高さを予想するものが繰り返し伝えられた。長尾氏によれば「到達時間には(予想)とほぼ差はない」とし、高さは「3メートルと言われて3メートルを超えるものが来ることはほぼない。気象庁もかなり安全を見て言っている」という。
■すぐ逃げる?慌てず逃げる?
