将棋日本シリーズJTプロ公式戦1回戦第4局が8月2日、福岡市の「福岡国際センター」で行われ、佐藤天彦九段（37）が菅井竜也八段（33）に112手で勝利した。2回戦進出を決めた佐藤九段は、9月13日に行われる熊本大会で伊藤匠叡王（22）と対戦する。
注目の一戦は振り駒の結果、菅井八段の先手番に決定。戦型は先手三間飛車から互いに馬を作り合う乱戦となり、すぐに中盤の難所に突入した。積極的に局面を動かしていった菅井八段に対し、佐藤九段はじっくりと対応。じりじりとした高度な応酬が繰り広げられ、佐藤九段は馬を軸に少しずつ先手陣にプレッシャーをかけていった。
後手の猛攻に対して、菅井八段は端歩を伸ばして攻め合いの姿勢を見せると激戦へと発展。受けに回った菅井八段に対し、攻撃の手を緩めることなく一気に押し切り、佐藤九段が地元・福岡対局で待望の今年度初勝利を飾った。
佐藤九段、菅井八段の終局後コメント
