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【映像】最後の最後で「-0.4」大逆転の劇的瞬間
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WRC 世界ラリー選手権】第9戦 ラリー・フィンランド(デイ4/8月3日)

【映像】最後の最後で「-0.4」大逆転の劇的瞬間

 WRC(世界ラリー選手権)第9戦が開催され、日本人ドライバーの勝田貴元(32)が2位表彰台を獲得。ステージ最後のジャンプスポットでは勝負をかけた特大ジャンプを見せ、見事、最強王者を上回る結果を残している。

 戦いの舞台はトヨタ(TGR-WRT)が本拠地を置くスウェーデン、競技最終日の最終ステージが始まる前の時点で、日本人ドライバーの勝田貴元は2位につけていた。暫定トップで同僚のカッレ・ロバンペラには37.2秒離されており、至上命題は3位以内を確保して表彰台獲得することだった。

 勝田はスタートするなりアタックをしかけたが、ステージ前半はタイムが伸びてこない。この時点で暫定トップだった、同僚で8度のチャンピオン獲得経験を持つセバスチャン・オジエに対し、途中計測タイムはマイナス表示ばかりだった。

 しかし、ステージ後半は一気に立て直す。フィニッシュ前最後の計測ポイントではオジエに対して0.1秒遅れまでタイム差を縮めていた。その後も最後までコースからはみ出しそうなほど限界ギリギリの全開走行を見せ、フィニッシュラインのジャンプスポットでは乾坤一擲の見事なビッグジャンプを決めた。

 最終的にわずか0.4秒だけオジエを上回り、勝田は暫定首位に立つ。その後に走ったロバンペラに抜かれてしまったが、結果的にパワーステージは2位で走り終え、ラリー・フィンランドの総合順位も2位表彰台を獲得した。

 視聴者からは、「-0.4」「勝田エアライン」「オジエ超えた!!」「グッドドライビング」「表彰台やー!」「頑張った!」「これはナイスラン!!」「いい笑顔」「息できなかったよ」など、今大会で最大数のコメントを集めている。

 フィニッシュ後、インタビューに応じた勝田は、「この瞬間を待っていました。このフィンランドはチームにとっても重要ですが、私にとっても重要な場所です。様々な形でサポートしてくれたチームに本当に感謝しています。(コ・ドライバーの)アーロン(・ジョンストン)も本当に素晴らしい仕事をしてくれました」と語っている。

 勝田にとってフィンランドは、WRCデビュー前に修行を積んだ第二の故郷。スウェーデン以来となる今季2度目の2位表彰台という輝かしいリザルトは、勝田の思いの強さが引き寄せたのかもしれない。(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)

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