2010年に財務省を退職し、2012年の衆院選で初当選。宮崎謙介氏や宮沢博行氏、豊田真由子氏といった個性豊かな面々と同期だ。同じく旧二階派だった宮崎氏は「我々やらかし当選同期の中で、小林氏だけは違って真面目一筋。優秀な男だ」と評する。

 実は小林氏、岸田文雄前総理が選ばれた2021年総裁選では、高市氏の推薦人だった。しかも2人とも「経済安保担当大臣」を歴任している。保守として知られる両者は、どう違うのか。青山氏は「保守派という意味では似ているところもあるが、財政政策については大きく違うとみられる。小林氏は高市氏との一本化については、周囲に難色を示している」と明かす。

 政界事情通の中では、「今回は高市氏に譲って重要ポストをもらい、次回に賭けた方が得策では」といった声もある。ポスト石破として存在感を増す小林氏自身に、本音を聞いた。

総裁選があったら再挑戦する?
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