■「モチベーションに繋がるから必要」

松下隼司氏
拡大する

 一方、大阪府公立小学校教諭の松下隼司氏は、「通知表はモチベーションに繋がるから必要」との考えだ。「『できる』『できない』ということがわかるものは、勉強が苦手な子に聞いても欲しいと言う。教師目線だったら、作らない方が正直楽だが、親だったら絶対欲しい」。

 成績が悪かった際の劣等感については、「ガクンって落ち込むけど、そこから頑張ろうって思うような、たくましさや回復も大事な機会だと思う」。

 さらに、「通知表の成績が悪くて自己肯定感が下がるのは、あるかもしれない。しかし、学力は高く、自分に自信が持てない、自己肯定感が低い子も実際にいる。そういった子にとって、通知表は自己肯定感が上がるのではないか」と続けた。

■柏木由紀「通知表はあってよかった」
この記事の写真をみる(5枚)