【MLB】ドジャース 9-1 ブルージェイズ(8月9日・日本時間10日/ロサンゼルス)
あそこまで飛ばされてしまっては打たれたバッテリーもどうしようもないだろう。ドジャースの大谷翔平投手はブルージェイズ戦に「1番・DH」で先発出場。第3打席で貴重な追加点となるソロ本塁打を放つと、被弾した相手バッテリーの様子に注目が集まった。
前のイニングでマンシー内野手に先制の2ラン本塁打を献上したバシットは今季、防御率4点台ながらもここまで11勝とすでに昨季の勝ち星を越える活躍を見せていた。この試合でもマンシーに打たれるまでは強力ドジャース打線を1安打のみに抑えていたが、その唯一のヒットを放っていた大谷が、次の打席でも甘い球を逃さなかった。
迎えた5回裏。先頭打者のラッシング捕手をサードフライに打ち取った直後の大谷の第3打席。過去の対戦でも2本のホームランを打たれている大谷に対して自慢のシンカーで慎重に攻めていったが、今月に入って打撃好調の大谷はバシットのシンカーを冷静に見極め、ストライクに来たボールしか振らないという徹底ぶり。その様子に動揺したのか、4球目のストレートは高めにすっぽ抜けて、カウントは3-1に。
続く5球目も再びシンカーを投じるも、コースは真ん中やや外目、そして球速は138キロという典型的な甘い球。これを大谷が見逃さず、フルスイングをかけた。
打球はバシットの頭上を一瞬で通過すると、そのままセンターのバックスクリーンへと伸びていき着弾。誰が見てもわかる完璧な当たりは、自身3年連続、通算4度目となる第40号ホームランとなった。
大谷は打った直後に立ち止まってホームランを“確信”しながら打球を見届けたが、打たれたバジット、そしてバッテリーを組むカーク捕手も、同様にただただ呆然と打球を見送ることしかできなかった。この後バシットはベッツ内野手こそセカンドゴロに打ち取るも、続くフリーマン内野手にセンター前ヒットを許したところで無念の降板となった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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