■「周り見渡したら精神統一」「二酸化炭素濃度を測りたい」

安野氏
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 安野氏は議長・副議長の投票を振り返り、「スマホもパソコンも持ち込めない。周りを見渡すと、皆じっと“精神統一”していた。その時間を利害調整に使えれば、新たな合意形成ができたかもしれない。時間が大切な人たちであるから、やり方があるのではないか」と話す。

 投票中は「この時間にかかる費用」について考えていたという。「国会議員の歳費を計算すると、1日8時間で時給約8000円。1回の投票に25分かかるとすると、1回の選挙で100万円。正副議長で200万円。単純なコストとして、これだけかかる」。

 安野氏自身は「初日だから眠くならなかった」というが、「人間の身体には、制御できなくなる瞬間があるのは理解できる」とも話す。そして、「眠気は二酸化炭素の濃度に影響を受けるらしい。100ppmを超えると眠気は如実に発生する。議場は何ppmか測りたいが、機器を持ち込めるのか」と考えている。

 加えて、「パソコンを持ち込んではいけない」ことも問題として挙げる。「委員会では持ち込み可能になってきているが、本会議場には持ち込めない。スマートフォンも通信機能をオンにできず、見てもいけない。スタートアップ企業でビジネスしていたときには、パソコンを持ち込まないミーティングを見たことがない」。

■品位とは?
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