■品位とは?
国会議員は、議院の「品位」を重んじられる。衆院規則211条では、「議員は、議院の品位を重んじなければならない」と定められている。過去に「品位に欠ける」として注意された事例としては、2015年に山本太郎議員が喪服で数珠を持ち、安倍総理(当時)に焼香するしぐさを示したケースや、2023年に櫛渕万里議員らが衆院本会議の採決時に「与党も野党も茶番」と叫んだことがある。
TBS時代から長らく国会取材をしている“国会王子”こと、ジャーナリストの武田一顕氏は「クールビズが定着しても、本会議では上着を着用しなければいけない。半袖シャツの方が軽く効率的だが、石破政権の閣僚は、いまなお上着とネクタイをしている。そこに品位や格好良さ、威厳を見ている人がいる」と解説する。
AIエンジニアである安野氏は、政治をどう変えていきたいのか。「いままでの政治家は、あまりテクノロジーを軸にした施策をしてこなかった。われわれは新たな角度でできる。例えば、クラウド会計サービスのようなツールを使って、政治資金の出どころと使途について、ウソがつけず、より詳しく、リアルタイムにオープンにできれば価値がある」。
先行事例として、「台湾はデジタル活用が進んでいる。凄腕プログラマーだったオードリー・タン氏が、約10年前に35歳でいきなり大臣になった。いまの私の1歳上だ。オードリー氏が10年間で作ったシステムには、うまくいかないものも、うまくいったものもあるが、日本も学べるところは学ぶべきだ」と紹介する。
■「パソコン持ち込めない、投票に1回30分かかる、そういうプロセスは見直すべき」
