そんな鈴木氏に、自民党の両院議員総会の終了直後、ジャーナリストの青山和弘氏が独占取材を行った。選挙で敗北した総裁は辞めるべきと思わない理由について聞くと、「選挙統括を8月中にするというのだから、それを見て議論するべき」と返した。「参議院の当選組のヒアリングで『石破さん辞めろ』という声はなかった。『政策の発信が遅かった』『YouTubeの使い方が十分じゃなかった』『SNSに慣れていないから遅れを取った』など、自己反省の声がとてもあった」と振り返る。

 「この選挙で辞めろというのは、短絡的すぎて筋が通らない」という鈴木氏は、その理由を「今、日米関税問題の最後の詰めに来ている。『自民党は一枚岩』『石破政権が強い』と見せないと、アメリカは見くびってくる。国益を考えるならば、『自民党は強い』『これからも政権を維持していく』と見せないと足元を見られてしまう」と語る。

 選挙の敗因については、「北海道から沖縄まで遊説しながら一番言われたことは『裏金議員のケジメがついていない』『我々サラリーマンは年収450万円。その2倍、3倍、4倍、5倍、6倍を届け出しないで、誰も罰も受けなければ、責任も取っていない。鈴木さん、甘いぞ!』と怒られた。参院選、その前の東京都議選、衆院選、すべて裏金議員の責任は重いから、ケジメは今一度やるべきだと強調した」とする。

鈴木宗男氏が裏金議員に苦言「黙っていてもらいたい」
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