一方で、旧安倍派の幹部たちは、石破総理は辞めるべきだと声を上げている。萩生田光一衆院議員は「驚くことに開票の途中で続投を宣言した」、元自民の世耕弘成衆院議員は「選挙結果を見れば、交代しなければいけない」と発言。西村康稔衆院議員も「選挙で3連敗した責任はうやむやにできないし、すべきでもない。兎にも角にも総裁選をやるべきである」と求めた。

 こうした動きに対し、鈴木氏は「裏金問題で政倫審にも呼ばれた人たちが、いけしゃあしゃあと“党内改革”と言う資格があるか。黙っていてもらいたい。そういう人たちが表に出るだけで、会合したというだけで、『ふざけるな。お前たち責任取ったのか?』と国民は反発する。『秘書がやった』『忘れていた』と逃げてばっかりで、『誰か責任取ったのか?』というのが国民の声だ」と批判する。

 石破おろしをめぐっては、選挙戦をともに戦った娘・鈴木貴子衆院議員とも、意見が真っ二つに分かれている。茂木敏充元幹事長との対談で、貴子氏は「宗男恐るべし。ボスとは違う恐ろしさ。持ってる!」と述べつつ、石破氏については「選挙で夢を語れなかった、スリーアウトだ。やっぱり日本人はケジメを是とする。今回のこの厳しい結果、はっきり言えば『大敗』というのは真摯に受け止めて、受け止めましたということを形で示すしかない」と語っていた。

 青山氏から「親子の間で意見が違う」ことへの受け止めを聞かれると、鈴木氏は「いいこと。私は私の考え、若い人は若い人の感覚での判断があっていい。ただ、徒党を組んだと思われることはしない方がいい。鈴木宗男は徒党を組まない」とコメントした。

「鈴木宗男幹事長」の可能性は?
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