オールラウンダーの作戦選択に、トップ棋士たちも驚きを隠せない様子だった。将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2025」予選Bリーグ2位決定戦、チーム天彦 対 チーム永瀬が8月9日に放送された。初戦に登場したチーム永瀬の羽生善治九段(54)は、増田康宏八段(27)を相手にまさかの三間飛車を採用。控室の棋士たちはもちろん、ファンも「振ったーー!」「やりおった」と大興奮の様子だった。
勝てば本戦、負ければ予選敗退が決まる大一番。試合の流れを握る重要な第1局には、チーム永瀬から羽生九段、チーム天彦からは増田康宏八段(27)が出陣した。初戦を任された羽生九段は「初戦ならではの緊張感がありますし、非常に手ごわい相手。予選突破をかけた対局ですので、自分なりに気合を入れて臨みたい」と語り対局場に向かっていった。
フィッシャールールでは初対戦の両者。後手番となった羽生九段はゆったりとした手つきでまさかの△3二飛。居飛車も振り飛車も指しこなすオールラウンダーの羽生九段だが、比較的珍しい三間飛車の採用に、視聴者からは「三間!」「振ったーー!」「やりおった」「ひえー、振り飛車」「たまーに振り飛車指すよな」「羽生さん、やってみたか」「三間飛車かーい」と多くの反響が押し寄せていた。
「ふえええ!振り飛車!」
