【写真・画像】 2枚目
拡大する

 その驚きは、作戦会議室から対局を見守るトップ棋士たちも同様だった。羽生九段のチームメイトの佐々木勇気八段(31)は「ふえええ!振り飛車!」と驚きの声を上げると、リーダーの永瀬拓矢九段(32)も「振るんだ!振り飛車だったかー」。相手チームの佐藤天彦九段(37)も「そうなんだ!そういうもん!?へえ~」とモニターに釘付け状態となっていた。

 しかし、対局相手の増田八段は動じることなく勢いのある攻めをさく裂。成立するかもわからないぎりぎりのところを強く押し切り、羽生九段の三間飛車をねじ伏せて白星をもぎ取った。

 終局後、仲間の元に戻った羽生九段は「考えていたんですけど、そっか、途中はまあまあかなと思ったら、まとめ方がおかしかったですかねー。もうちょっと良い対応があったような気がします」とコメント。白星をつかむことはできなかったが、その作戦選択で多くのファンを沸かせていた。

ABEMAトーナメント2025 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が8回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士7人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全8チームで行われる。予選は4チームずつ2リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。
ABEMA将棋チャンネルより)

この記事の画像一覧
【映像】羽生九段の振り飛車採用にテンションが上がる両軍
【映像】羽生九段の振り飛車採用にテンションが上がる両軍
この記事の写真をみる(2枚)