【FIBAアジアカップ2025】日本代表 73-97 レバノン代表(日本時間8月13日/キング・アブドゥラー・スポーツ・シティ)
“疑惑の笛”に困惑を隠せなかった。アカツキジャパン(バスケットボール日本代表)の西田優大が、レバノン代表の選手に対して、ファウルにならない距離感と対応で好守備を披露した、と思われた。しかし、審判は一連のプレーが西田のファウル判定に。これには本人もその場で頭を抱え、解説やファンからも疑問の声が上がった。
日本代表は日本時間8月13日、FIBAアジアカップ2025の準々決勝進出決定戦でレバノン代表と対戦。ベスト8進出を目指したが、前回大会で準優勝の強豪相手に73ー97の大差で敗れている。
試合を通じて日本にとって悩みの種となったのが、審判のジャッジだ。例えば、第1クォーターの残り2分5秒。ドリブルで上手くコース取りしながら局面を打開しようとするレバノンのアミール・サウードに対して、西田は簡単にはゴール方向を向かせない好ディフェンスを披露。最後はシュートを打たれたが、ボールはリングを外れていた。
この好守備にABEMAで解説を務めた現役Bリーガーのベンドラメ礼生(サンロッカーズ渋谷/元日本代表)も「いいですね!」とコメントしていた。しかし、審判はサウードがシュートを打った瞬間に西田のファウルがあったとジャッジ。このあまりに厳しい判定に、西田も思わず頭を抱えていた。
ポジションを取る際に接触があったのは事実だろうが、過度なプッシングなどはなく、最後のブロックもファウルに気をつけて身体を止めていたようにも見えた。
解説のベンドラメ礼生も「いやいやいや!完全に(身体を)止めたでしょ今の」と絶叫。ABEMAのコメント欄やSNSでも「それ吹くなら守備できないじゃん」「何してもファウルなるやんww」「中東の笛で草」「審判会場に呑まれてるやん」「1クォーターだけで5回の中東の笛やぞ」「意味不明」「まじどうやって止めればいんだよ」「やっぱオイルマネーか」など大荒れとなった。
ファンから不満の声が上がるのは無理もないだろう。もちろん審判にもよるが、NBAやBリーグの基準であればスルーされる可能性があるかなり際どいプレーだったうえに、この日のレフェリーはサインミスやフリースローのカウントミスもあった。試合を通して日本サイドに厳しい判定が多い印象もあり、該当のシーンの1分30秒ほど前には富樫勇樹が接触されながらボールを奪われた場面もノーファウルだった。
日本はこうした微妙な判定に加え、サウジアラビアまで駆けつけたレバノン・ファンで埋め尽くされた完全アウェイの雰囲気にも呑まれて24点差を付けられる大敗。54年ぶりのアジア制覇を目指した今大会は準々決勝進出決定戦で敗退となった。
(ABEMA/FIBAアジアカップ2025)


